【合格体験談】東北大生に聞く 大学受験

 入試形態の多様化やコロナ禍の影響などにより、大学入試は大きく変化した。実際に本学の一般入試、AO入試を経験した高橋知里さん(教・1)、中田大地さん(農・1)、森田一輝さん(法・1)、黒田望さん(工・1)に話を聞いた。

―なぜ東北大学を選んだのか

高橋 教員養成を主な目的とする他大学の教育学部とは異なり、幅広く教育について学ぶことができる点に魅力を感じました。高校の先生に勧められたことも理由です。

中田 全国でもトップレベルの大学であることから興味を持ちました。オープンキャンパスに参加し、農学部の教授陣に感銘を受け、志望することを決意しました。

森田 オープンキャンパスで感じた学生や教授の雰囲気の良さにひかれました。特に法学部では、自主ゼミが行われているなど学生の活動が活発であるところに好感を持ちました。

黒田 地元である山口県からかなり離れていること、自分が興味を持つ分野について幅広く学べることが理由です。大学進学を機に、親元を離れて生活したいという思いがあったというのもあり、志望しました。


―どのような受験勉強をしていたか

高橋 参考書を使った学習を主としていました。参考書選びでは、YouTubeの動画や学校の先生の推薦を参考にしていました。何回も繰り返し同じ参考書に取り組めるように計画を立てるようにしていました。

中田 高校の先生の指導を中心にしていました。質問に答えてもらったり、問題の添削をしてもらったりと、マンツーマンの指導を受けていました。

森田 AOⅡ期では、筆記試験を重視し、多くの過去問に取り組みました。面接対策としては、放課後に練習したり、予想される質問事項を教えてもらったりするなど、高校の先生に全面的に協力してもらいました。一般入試の対策もおろそかにしないよう注意しました。

黒田 AOⅢ期の対策としては、一次試験の合格発表後に面接を練習したのですが、AO入試の受験は共通テストの結果を踏まえて決めようと考えていたので、共通テストや一般入試の対策をより重視していました。

受験期を振り返る森田さん


―モチベーション維持のためにしていたことは何か

高橋 モチベーションが下がった際、実際に仙台を訪れました。夏休みに受験勉強を頑張り過ぎた反動で休み明けにモチベーションが下がりましたが、仙台で東北大に進学したいという気持ちを再確認し、活力を取り戻せました。

中田 モチベーションが低くても勉強できるような環境に身を置くことが必要だと思います。自分を追い込むことで、苦手な分野にも取り組むことができました。

森田 落ち込みがひどいときには、自分の趣味の時間を確保することも有効だと思います。罪悪感からプレッシャーがかかり、勉強に打ち込むことができます。

黒田 一般入試の対策がうまくいかないときには、AO入試の対策を行うなど、気分を変えてリフレッシュすることを心がけていました。


―東北大学を目指している受験生に一言

高橋 東北大学には、やる気次第でさまざまなことに挑戦できる環境が整っていると実感しています。受験勉強はつらいと思いますが、乗り越えた先には充実した大学生活が待っているので、ぜひ頑張ってください。

中田 精神的重圧を感じることもあるかもしれませんが、あまり自分を追い詰め過ぎず、受験を楽しむくらいの気概で臨んでほしいと思います。

森田 東北大学には大学入学に明確な目的を持つ学生が多く、交流はとても面白いです。さまざまな可能性を検討しながら、受験勉強に励んでほしいです。

黒田 受験に関するさまざまな情報が流布していますが、あまり情報に振り回されずに、周囲の人たちと相談しながら、自分のペースで頑張ってほしいと思います。