毎年数千人の受験者が、自分に合った制度を利用して本学入試に臨む。ここではそんな「東北大の入試」が他大学の入試と比べてどのような特色をもつか、近年の本学入試に関する統計などを参考に紹介する。
入試制度の面から考えてみると、AO入試(総合型選抜)など受験者の割合の多さが本学の特色といえる。今年度の入試では全受験者中31.6%がAO入試で本学に入学している。これは国公立大においては最大規模であり、同年度の国公立大入試の募集人員における同方法の割合が22.5%であることからも見ることができる。
出身地別で入試状況を捉えてみよう。今年度入試の前期日程では東京都出身の合格者が209人と、宮城県出身の200人を上回り最多となった。これは1990年度以来初だという。一方、AO入試などを含めた合格者全体では、依然として宮城県出身者の比率が高い。地方別で見た場合には、東北地区ではなく、関東地区からの入学者が最も多く、これは地元占有率が60〜70%近くである名古屋大などと大きく異なる点だ。
ここまで統計情報などを基に本学の入試の特色を紹介した。入試状況も毎年変化し続けていることが分かっていただけただろう。この記事や本紙全体を読んで、ぜひ本学入試への準備の参考にしていただければ幸いである。(赤星和也)