幅広い奨学金制度 情報集めて計画的に

 進学に際し、不足する学費や生活費を援助してもらう奨学金制度。奨学金は日本学生支援機構(JASSO)が扱うものと、民間等奨学財団が扱うものの二つに大別される。さらにそれぞれ、返済義務がある貸与型奨学金と、返済義務のない給付型奨学金に大きく分けられる。

 JASSOは文部科学省管轄の日本で最大規模の奨学金取り扱い機構である。申し込みは出身高校か入学した大学のいずれかを通して行う。進学前の場合、申込時期は高校により異なるため、おのおのの学校での確認が必須。大学入学後の申し込みでは、締め切りが4月中と入学直後となるため注意が必要だ。奨学金は給付奨学金と利子のつかない第一種貸与奨学金、利子のつく第二種貸与奨学金があり、年度末に学業成績判定による継続審査がある。

 JASSO以外にも、民間の団体が支援する奨学金や、本学独自の奨学金、地方独自の奨学金などさまざまなものが存在する。また、応募要件は民間の団体ごとに異なる。多様な選択肢があるため、申し込みの前に、奨学金の金額や返済義務の有無など確認することが重要である。

 本学教育・学生総合支援センター東棟1階、学生支援課の奨学金窓口には、奨学金の種類や、奨学金の申込方法についての質問が多く寄せられている。過去には、提出用書類の不備や、財団から申込者への連絡がつかないなどのトラブルも発生した。同課は、高校生のうちからやっておくと良いことについて、勉強をして評定を高く保つこと、現時点で申し込める奨学金についての情報を積極的に収集することを挙げた。