1年次 時間割比較

 東北大に入学後、どのような時間割で生活を送るのか。医学部、工学部、教育学部2人の計4名の、1年次前期の時間割を比較する。教育学部生に関しては、教育職員免許状の取得を目指すか否かで履修状況にどれほど差が出るのかも比べる。学生ごとに履修状況は異なるため、あくまで一つの例として参考にしてみてほしい。 (小滝真悠)

   ♢ ♢ ♢

前期忙しい医学部 必修多い工学部

 医学部医学科の学生によると、本学科は1年生の後期から専門科目が開講するため、前期のうちに選択必修科目を取り切る学生が多いそうだ。1週間あたりの授業数が多くなるため部活動やアルバイトを並立させるのは大変だが、友人らと協力して乗り越えたという。1年生の後期は全体の授業数が減るため、自由な時間が増えたそうだ。

 工学部機械知能・航空工学科の学生は、自由に選べた科目は実質一つのみだったと語る。ほとんどの科目が「必修」や「選択必修」で、とりあえず必要そうな科目を上限いっぱいに履修登録したそうだ。授業時間を1時間超過することが多い科目もあり、部活動に参加できないことがしばしばあったという。

 教育学部所属で教職課程を取っていない学生は、「必修」や「選択必修」の科目が少なく余裕があったため、興味のあった「国際共修」の授業を三つ受講した。「英語を勉強するよりも、英語で勉強したかった」ことから、授業内の使用言語が英語の授業を中心に選んだという。国際共修の授業の種類は、討論が多いものや、留学生らと一つのものを作り上げるものなど多岐にわたる。プレゼンテーションの準備などが多く、授業外での活動が忙しかったという。

選択肢多い教育学部 履修複雑な教職

 記者は教職課程を取っている教育学部生なのだが、履修登録が一番大変だった。シラバスや学生便覧を見比べ、取りこぼしがないか何度も確認した。一般的な授業に加えて学部の卒業要件も考えながら、教育職員免許状の取得に必要な科目も残さず履修できるよう調整するのは、なかなか骨の折れる作業だった。