【東北大学の魅力】東北大学ビジョン2030 社会を先導し続ける大学へ

 現代社会は「予測困難な時代」だとよく指摘される。グローバル化や情報化、技術革新といった変革の渦中において、大学が果たす役割とは何か。本学が2018年に発表した「東北大学ビジョン2030」と、そのアップデート版として20年に発表した「東北大学コネクテッドユニバーシティ戦略」を軸に、本学の目指す大学像とその実現に向けた改革について、本学総長・プロボスト室に尋ねた。


―「東北大学ビジョン2030」とは

 2030年を見据えた本学の挑戦的な展望を提示するとともに、その実現に向けた重点戦略と主要施策をまとめたもの=図=です。策定に際して大野英男総長は、「将来の予測が困難な時代であるからこそ、既成概念の枠を飛び越え、新たな社会価値の創造に繋がる大胆な挑戦が強く求められている」として、野心的な目標を設定することの必要性を訴えました。


―「東北大学コネクテッドユニバーシティ戦略」とは

 コロナ禍に続くニューノーマルの時代を見据えて、教育・研究・社会との共創など、諸活動のオンライン化をより一層進めることを目的として、東北大学ビジョン2030をアップデートする形で策定されたものです。具体的な施策には、持続可能でレジリエントなグリーン社会の構築への貢献や、全学DXによるデジタル・キャンパスの推進が挙げられます。


―オープンキャンパス参加者に対し伝えたい施策は

 デジタル・キャンパスの推進の一環として、マイクロソフト社との包括契約やGoogle Workspace for Educationの導入があり、入学直後から様々なアプリケーションを無償で使用できること(=重点戦略①・主要施策1「未来社会に立ち向かうための基盤となる学士課程教育の新構築」)です。同施策の「未来社会に立ち向かうための基盤となる教育プログラム」としては、2019年から『挑創カレッジ』を行っています。グローバル・マインドセット、AI・データスキル、アントレプレナー(起業家)シップなど、未来社会に向けて備えるべき現代的リベラルアーツを修得する学びの場として機能しています。


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 社会とともにある大学でありつつ、新しい時代において社会を先導することを目指す東北大。その主翼を担う一員は、未来の東北大生だ。